ペップトーク ロゴ

ビジネス現場で
部下の育成チームビルディングに

一般財団法人 日本ペップトーク普及協会
ペップトーク ロゴ

教育現場で子供の自己肯定感を上げ
やる気を引き出す魔法の言葉がけ

一般財団法人 日本ペップトーク普及協会
ペップトーク ロゴ

スポーツの現場で選手のモチベーションを上げて
パフォーマンスアップ

一般財団法人 日本ペップトーク普及協会

    【言葉の力】で今を受け入れる~自分自身に語りかける前向きな口癖(セルフペップトーク)~

     

    突然ですが、皆さんは、自分や相手の状況を

    「受け入れる」ことができていますか?

    今回は、私が「今を受け入れる」ために

    やっていることを書きたいと思います。

     

     

    さて、ペップトークの中の

    「ゴールペップトーク」は

    以下の構造でできています。

     

     

     

     

    まず最初に、「事実を受け入れる(受容)」

    ことから始まるのですが

    ハッピーな状況なら誰でも心から

    受け入れられることができます。

     

    ネガティブな状況

    それも自分ではどうしようもないことが

    起こってしまった時

    悲しみや不安、怒り、憎しみ

    不信、絶望などありとあらゆる

    ネガティブな感情が沸き起こり冷静に

    「事実を受け入れる」ことができないものです。

     

     

    私は難病宣告後のちに

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)

    と診断されました。

     

    ALSは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に

    必要な筋肉がだんだんやせて

    寝たきりになる病気です。

     

    しかし、筋肉そのものの病気ではなく

    筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる

    神経(運動ニューロン)だけが障害をうけます。

    その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が

    伝わらなくなることにより、力が弱くなり、

    筋肉がやせていき、全身が動かなくなります。

     

    発症から3~5年で、呼吸ができなくなり、

    人工呼吸器を使うか否かの選択に迫られます。

     

     

    今までなに不自由なく動いていた

    身体の機能が奪われ、呼吸困難になって

    生きるか死ぬかの選択に迫られる将来に

    不安と絶望しかなく

    自死を真剣に考えていました。

     

     

    そんな時、出会ったのが

    「ペップトーク」です。

    前回のブログで私とペップトークとの

    出会いを書きました。

     

    浦上専務理事の「一通のメール」で

    再び生きる希望を得て岩崎先生の言葉で「

    今の私になにがあるか?」を気づかされた私が

    「今の自分を受け入れる」ためにやったこと

    それは

     

    【自分自身に言い聞かせる前向きな口癖(セルフペップトーク)】

     

     を使うことでした。

     

     

     

     

    まず自分を受け入れるために必要だったのは

    ネガティブな感情をいかに手放せるかということ。

     

     

    「ALSになった自分は

    これから動けなくなってしゃべれなくなる。

    動けなくてしゃべれない人間になっても

    生き続けるのはつらいし、悲しい。苦しい。」

     

    「人工呼吸器を使って生きると

    全介助の介護が24時間必要。

    家族に自分の介護の負担を背負わせたくない。」

     

    「ALSが憎い。ALSになった自分が許せない。」

     

    ・・・どれだけ書いてもきりがないくらい

    病気への憎しみや自分の人生への

    絶望感が強かった私。

     

    どうすれば、このネガティブな感情を手放すことができるのか・・・

    その時、思い出したのは

     

     

     

    「ペップトークはね、まずどんな状況でも

     『受け入れる』ことから始まるんだよ」

     

     

    という岩崎先生からの言葉です。

     

     

    そこで最初にやったのは

    今のネガティブな感情をしっかり味わう

    ということでした。

     

     

    >「ALSになった自分は、

    これから動けなくなってしゃべれなくなる。

    動けなくてしゃべれない人間になっても

    生き続けるのはつらいし、悲しい。苦しい。」

     ⇒ ALSになった自分がこれから

    だんだん動けなくなることは

    つらいなぁ・・・

    悲しいなぁ・・・

    苦しいなぁ・・・

     

     

    >「人工呼吸器を使って生きると

    全介助の介護が24時間必要。

    家族に自分の介護の負担を背負わせたくない。」

     ⇒ 家族に自分の介護をさせるのは

    つらいし、嫌だし、させたくないなぁ・・・

     

     

    >「ALSが憎い。ALSになった自分が許せない。」

    ⇒ 今の自分は、ALSが憎いんだ・・・許せないだ・・・

     

     

    時に、誰もいない部屋で泣きながら

    筋痙攣を起こす足を殴りつけながら

    自分の感情を隠さず殺さず

    向き合う時間を作りました。

    そして、必ず最後に

    【自分自身に語りかける前向きな口癖(セルフペップトーク)】

    を何度も何度も自分に言い聞かせました。

     

     

    私の【自分自身に語りかける前向きな口癖

    (セルフペップトーク)】は

     

     

    「大丈夫!えしこになーけん!!」

     

     

    「えしこになる!」とは

    私の出身地の方言で「うまくいく!」

    という意味があります。

     

     

    本当にうまくいく根拠なんて全くありません(笑)

    だけど、言葉を発することでよいイメージができ

    それが現実化することは脳科学でも証明されていること。

    だとしたら、【前向きな言葉の力】を発することで

    今の状況が少しでも前向きになれば・・・と

    藁にもすがる思いで使い始めました。

     

     

    しばらく使い続けると

    本当に少しずつ病気への憎しみや悲しみが

    ゆるやかに消えていきました。

    「えしこに」なってきたのです(笑)

     

     

    これが、私が最初に経験した【言葉の力】でした。

     

     

    つづく。