威圧的な指導の代わりになる言葉がけ
前回は威圧的な言葉がけの代わりになる言葉がけとして
受容パート
禁止令
理由・目的
行動
激励
というペップトークの応用編の言葉がけをお伝えさせていただきました。
相手にしてはいけない事を伝えなければいけないような場面でぜひ使っていただけると嬉しいです。 このような言葉がけの1つの目的として好ましくない行動を好まし
い行動に変えてもらう。 いわゆる行動変容というものがあると思います。 その行動変容なのですが、これにも段階だったり、 深度のようなものがあると思うのです。 例えば授業が始まっているのに騒がしい教室が
・とりあえず静かになり、授業が進められる状態になる。
・子どもたちが前向きに授業に取り組み主体的に学んでいる
このような2つの状態があったとしたら理想は後者の状態ですよね。
実際に現場にいらっしゃる方からしたらそんなの理想論だと言われ
てしまうかもしれませんが、 私たちは後者の状態に1mmでも近づけるためにもペップトークと いうものをお伝えさせていただいています。そして、 これが1度の言葉がけでできると良いのですが現実はそうはいかな いことが多いと思います。
継続的にしていただく必要があるのですが、今回は併用していただくことで言葉がけの効果が上がり、 相手にもより良い変化をもたらすような言葉がけをお伝えさせてい ただきます。 成長を促す褒め方
その時、その時の状況に応じて受容する言葉がけ、禁止令、理由・
目的、行動、激励の言葉がけをしていただく。 そして相手が望ましい行動をした時など、 相手を褒めたい場面ってありますよね。そのような時、 あなたはどのような観点で褒めるということをしているでしょうか ?
例えば図のような3つの褒める観点への褒め言葉があったとしたらあなたはどの褒め方をしていることが多いでしょうか? 一番左はその人が元々もっている素質や才能を褒める言葉がけ。
真ん中は努力やそこまでの過程を褒める言葉がけ
一番右は成功した時や、
目標達成など何かを成就した時の賞賛の言葉がけ。
あなたはどのパターンが多いでしょうか?
これは、アメリカテンプル大学心理学教授のエリザベス・
ガンダーソン教授が行った実験で1~3歳の子どもに対して、 親がどのような褒め言葉を使っていたのかを分析した結果です。 その結果、だいたいこの3つの言葉がけに分類されたそうです。
そして、この中から「過程への褒め言葉」
をかけられていた子どもは5年後に
・何かに挑戦することに対してとても積極的で忍耐強い
・困難に直面してもより柔軟に解決方法を考え出すことができる
・努力によって自分自身をより良く変えることができるという考えを 持っていた
などの特性を身に付けていたという調査、研究結果を発表されています。 「成長マインドセット」を身に付ける手助けをする
マインドセット~「やればできる」の研究~の著者キャロル・S・
ドゥエック氏は
人の、学びたい、挑戦したい、持続したいという欲求を成長マインドセットと呼び、 それらは過程を言葉によって身に付けさせることができると言って います。
ドゥエック氏は
頭の良さを褒めると、学習意欲が損なわれ、
ひいては成績も低下したのである。 という実験結果を同書の中で紹介しています。
反対に
褒めるときは、子ども自身の特性をではなく、
努力して成し遂げたことを褒めるべきだ。
とも。
ですから、例えば相手が子どもなら
「漢字の練習頑張っていたよね。」
「逆上がりの練習最後まで粘り強くしていたね。」
ビジネスの現場であれば
「プレゼン資料を何度もブラッシュアップしていたね。だから完成度がとても高かったよ。」
「OJTを毎日、毎日繰り返しやっていたね。だから基礎の習熟度が素晴らしいね。」 このように結果ではなくその過程を褒める。
褒めるという言葉の解釈やニュアンスは人によって様々だと思うのですがここでは結果はどうであれ過程を賞賛するというイメージか と思います。
いずれにしても、このような言葉がけで相手が成長マインドセットを身に付ける手助 けをすることができるのです。
結果よりも過程を賞賛する言葉がけ。
良かったら意識してみて下さい。
今日も最後までお読み下さりありがとうございました。毎週月曜日は元気になれるclubhouse
毎週月曜日21時からclubhouseでもペップトークをお届
けしています。
初めての方大歓迎です。岩﨑代表理事のトークをラジオ感覚でお楽しみください。
次回8月12日(月)を楽しみにお待ちください!
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