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    「絶望」から「再び生きる」~ペップトークとの出会い~

     あだちせつこ

     

    皆さんは、「10年後の自分」を考えたことがありますか?

     

    10年前の私は、10年後の自分が

    「アロマセラピストとして人を癒す志事をしている自分」

    を想像していました。

     

     

    それが、もろくも崩れたのが、2012年8月。

    突然の「難病宣告」を受けた時でした。

     

     

    最初は「つま先立ちができなくなった」ことから始まり、

    徐々に足の筋力がなくなっていき、病院に受診した時には、

    階段が上りづらくなっていました。

     

     

    18日間の検査入院の最後に、主治医から発せられた言葉。

    「あなたのお病気は難病です。

    近い将来、必ず寝たきりになって介護が必要な身体になります。」

     

     

    この言葉で、「人生、終わった・・・」と確信しました。

    その当時、4歳だった娘、夫、義母、実母・・・

    家族の顔が次々と出てきて、涙があふれました。

    「自分の介護で家族の人生を犠牲にしたくない。」

    「生きていても、人に迷惑をかけるだけ。」

    「退院したら離婚して、自分の人生の幕引きは自分でしよう。」

    そうはっきりと決心ができました。

     

     

    なにもかもが崩れ、絶望の淵に立たされて、

    ただ泣くしかない自分がそこにいました。

    今の生活を捨てる覚悟をした私は、

    仕事でお世話になっている方々に

    「もう一緒に仕事ができなくなった」

    とメールをしました。

     

     

    当時、ストレッチポールのインストラクターとして

    体幹トレーニングを産後のママたちに指導していました。

    将来は、ストレッチポールとアロマセラピストとして

    セルフコンディショニングのお手伝いの志事を夢見ていました。

     

     

    これから寝たきりになる自分が

    健康に関わる仕事をしていくなんて

    考えられなくなっていました。

     

     

    仲間たちからは「しっかり休んでまた一緒にやろう」

    「大丈夫」と励ましのメールが返ってきましたが

    その時の私にはその励ましを受け入れることができませんでした。

     

    そんな中、ちょっと長めの文章のメールがありました。

    そのメールには、こう書かれていました。

     

    私を救ってくれた一通のメール

     

    お久しぶりです。

     

    (事実を受け入れる)

    大変な日々を過ごされていたんですね。

    突然突きつけられた現実をどう受け止めていいか…。

    とても悲しい気分になられているのではないでしょうか。

     

     

    (とらえかた変換)

    岩崎会長にお聞きしたのですが、

    アンプタ(切断)サッカーと言って片足切断の方たちが

    松葉杖をつきながらサッカーをする大会がありました。

    その大会の横断幕にはこう書いてありました。

     

    「足一本なくなったくらいで大好きなサッカーをあきらめられるか。

    失ったものを嘆くな、あるものに目を向けろ!」

     

     

    (してほしい変換)

    悲しい時は悲しい。つらい時はつらい。不安な時は不安。

    それは人間として当たり前の感情だししっかり感じる時期があります。

    そして自分らしさを必ず取り戻す。

     

    せっちゃんなら状況を受け入れ、

    その中で自分にベストをつくして今後もより良い人生を歩んでいくことが

    出来るとみんな確信しています。絶対応援します!

     

     

    (背中の一押し)

    そして決意しました。

    せっちゃんのために岩崎さんのペップトーク講演会を開催します。

    こんな時こそ岩崎さんのペップトークをせっちゃんにぜひ聞いてほしい。

     

    今はそんな風に思っています。

     

    まずはお体を大切に。

     

     

    このメールを読んで、4人部屋の一角で

    声をころして泣きながら何度も何度も読みました。

     

     

    「失ったものを嘆くな!あるものに目を向けろ!」

     

     

    私はまだ、何も失っていない・・・

    まだ歩けるし、自由に動くこともできる・・・

    動けなくなる先の不安にとらわれて

    今できることまであきらめている・・・

     

    あるものに目を向けろ!

    私は、まだ動ける!

    動ける間に、家族のため、仲間のために、

    何かできるかもしれない!

    自分は、生きていていいのかもしれない!!

     

     

    このメールで前向きになることができて

    今の自分があります。

    その後このメールが「ペップトーク」だったと知ります。

     

     

    「ペップトークの4つのステップ」である、

     

    ①事実を受け入れる(受容)

     

    ②とらえかた変換(承認)

     

    ③してほしい変換(行動)

     

    ④背中の一押し(激励)

     

    を意識した文章だったのです。

     

     

    私が、絶望の淵から再び生きようと

    とらえ方を変えることができた裏には

    「ペップトークの言葉の力」がありました。

    それまで生きてきて、ここまで「言葉」に救われた経験はありませんでした。

     

    続く