教育分野
ペップトーク実践校・実践園
ペップトーク実践校とは、<先生・生徒・保護者>の三者がペップトークを理解し、実践していく学校を定義しています。
これまで、日本ペップトーク普及協会では、<先生><生徒><保護者>向けに単独での講演を実施することは多くありました。
しかし、本来コミュニケーションは<相手との共通理解>が大切です。
ペップトークを共通の考え・やり方として、学校に関わる<先生・生徒・保護者>の三者がペップトークを理解することで、学校課題・目標達成を加速させることができると考え、ペップトーク実践校プロジェクトを進めています。
ペップトーク実践園 栃木県足利市 やままえ保育園
2017年、園長の藤生先生から「園内を前向きな言葉に溢れさせたい」
これが始まりでした。
最初は「うるさい」「走らない」「やらないなら、やめるよ」
など悪気なく否定的な言葉が目立っていました。
ペップトークの研修を受けてから少しずつ言葉に変化が現れてきました。
10月の運動会に向けた練習中には「暑いけどみんななら出来る!」「全力でやっておうちの人を喜ばそう!」「今、集中だよ!」「格好良いよ!」など子ども達をやる気にさせる言葉が連発したのです。
そして、もっと園内にペップトークを溢れさせる為に職員、子ども、保護者、三位一体のペップトーク実践園第一号が誕生しました。
【子どもの取り組み】
「跳び箱が跳べなくて落ち込んでいるお友達」の題材に相手の気持ちを考えどんな言葉が喜ぶか考える。
心の成長や、仲間作り、クラス作りに焦点を充てた保育を実施。
クラスの中にペップな言葉が溢れ、友達の気持ちを考える言動が増えてきます。
【職員の取り組み】
定期的なペップトーク研修、園内での具体的な取り組み(ペップカード)
オリジナルのペップカードは職員同士のモチベーションを高めるのに非常に効果的な取り組みです。
【保護者の取り組み】
年1回の保護者講演、ペップカードの実施
親から我が子へ、子どもから親へペップカードを渡す取り組みを実施。我が子の良いところを見ようという意識が根付きます。
もらう子どもも大変喜んでいます。
講演会では、なぜポジティブな言葉がよくてネガティブな言葉がいけないのか聴いて頂くことで家庭での言葉かけを振り返る良い機会になっています。
ペップトーク実践モデル校 神奈川県横浜市 捜真女学校中学部・高等学部
2019年2月、神奈川県私学協会の講演にて、ペップトーク実践モデル校を募集!手を上げ、すぐに教員研修が組まれたのが捜真女学校。
担当の先生と校長先生が前向きに取り組んで頂き、1学期中に行った講演は、なんと9回!!
6学年を一斉に講演するのでなく、立場や状況の違う生徒のことを想い、各学年ごとに講演することで生徒たちのペップトークへの意識は高まりました。
2学期初めには、改めて先生向け・保護者向け講演を行い、ペップトークの意識を高めています。
【生徒の取り組み】
全6学年に合わせたペップトーク講演を行う。
1年生は学校に入りたて、友達ができるか?などの信頼関係の構築にどんな言葉が必要か。
3年生や6年生は次のステージに上がるためにどんな言葉で乗り切るか。
立場に合わせて同じペップトークですが、メッセージを変え、立場を理解し、お伝えしました。
【教員の取り組み】
はじめに取り組んだのは、先生向けの講演会です。
教員全体でペップトークとはどんなものかを理解し、今後活用頂くように意識頂きました。
◆活用例:体育教員からの声
体育の授業、走り方の練習で、ミニハードルを使って走る時に、
『やれば できる 速く走れる』
と、途中から声をかけると生徒の多数が表情が明るくなりました
『なんだっけ?これ?』と聞くと『ペップトークぅ!』と、ペップが共通言語になりました。
【保護者の取り組み】
保護者に向けたペップトーク講演は平日の夜・休日の昼間の2回実施しました。
元々、学校への参画の機会が多い学校様であったので、大変積極的に参加いただきました。
女子校様のため、お母さまが多い想定をしてましたが、親父の会があるほどお父さまの参加も多く家族全員で子どもたちのためにどんな声かけをしようかと考えて頂きました。
私学マネジメント協会会員誌『FORWARD』63号に掲載されました!!